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だからそれは、社会にとっての異物なのである。 敵なのである。社会を破壊する恐れがあるのである。 現在の日本社会を支配しているのは、 個人の未熟、むしろ、個人の自立を制約し、 圧迫するものとして成り立っている。 だから、差別の意識はなくてはならない、 必須のものとなっている。 法律、しきたり、信仰などは、 自分とは別のだれかの意志によって定められ、 それが固定化したものである。 だから、社会における自分とは、 誰か別の者の意志によって考え出され、 動かされているのである。 |