index < 日誌 < ao強制力< 「傾向」 |
人間は、自分にとって出来ることをしているだけであって、それしかない、そうするしかないことをしているのである。そうした、もともと制約され規制された見えないレールの上を生きている。人間は、こうした社会の規範というレールを離れて生きて行けなく出来ている。そうやって何かに追い詰められて、まことに仕方なく従うか、あるいは創造しているのである。 出来ることとは、人間を取り囲む地理的・歴史的制約に左右され、条件づけられるということである。そして何よりも人間そのもの。人間の肉体が持つ物理的制約に左右される。例えば、サイズと重量、寿命。二本足、二つ目、五感・・・等々。さらには、自らの歴史と文化によって形成されてきた感情や情緒、思考のパターンについても、それは言えることである。 それらは条件であり、前提であり、機能であり、システムである。そうしたことが現実を生きている人間なのである。だからそれは、固有の内的指向性と歴史的な方向性を持たざるを得ないのである。そして、それが人間の概念であり、また、そのすがたカタチなのである。 |