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1、様式。



歴史や郷土の自然環境の中で営まれる、様々な民族の暮らしや生活の様式といったもの。それは、個性であり、存在の固有の必然性であり、特徴でもある。それは他の地域では見られない合理性で成り立っていて、それ以前の民族を形成する前とは異なる動機と理由、そして原理で生活の様式が成り立っている。

人間は現実という空間の世界を生きていると同時に、歴史の中の世界を生きている。以前の状態に戻ることは出来ない。すでに現実は変わり、以前とは異なる世界で生きているのである。習慣やシキタリ、オキテや常識といったもの、そしてそれらをつつんでいた、情緒といったものまでが変わってしまった。それまでとは異なる別の現実と精神を生きている。

精神と情緒が解体している以上、それは何か別のものに、ないし、別の実体になるしかないのである。そうする以外に自分をたしかめ、自分というものを現実のなかで成り立たせることが出来ないのである。


履歴ヘ             続く。

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