index < 日誌 <o四季 ai原理< 「歴史」p3/


 
1、冬から春へ。



春のあたたかい陽ざしと豊かな水が生命をめざめさせる。再生し、復活し、誕生する。誰かから与えられたのではない。自分の中からめざめ、生まれ出てきたのである。

だから形(かたち)は丸みを帯びてふっくらしている。そのすがたカタチはまるで「一筆書き」のように、しなやかで、いまにも壊れてしまいそうな優しさで、すべてがムリなくつながって連続する、美しい形状をしている。

何か、外から無理やり押し付けられて作られたカタチではなくて、自分の中から、自分がめざめて外に出て来た、そうしたムリのない、自分に素直(すなお)なカタチなのである。

丸みを帯びるのは、先ず体積だけが増えて来て、すがたカタチの中に水分を多く含むのである。限界まで水分をため込んで、それでもってカタチを大きくしているのである。まるで赤ちゃんの身体のように。


履歴へ              続く。

index < 日誌 <o四季 ai原理< 「歴史」p3/