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2、リズム。



さて、求める象徴とは記号であり、連想とはそれを導く符号(サイン)である。それはつまり、パズルのようなもので、連想する数値の連なりであって、その中にある特殊な規則やリズム、調和や秩序の世界を見ているのである。永遠で、とらえどころのない、はてしない夢の世界を見ているのである。これが女を見ている者にとっての象徴であり印象なのである。そうしたリズムやバランスが限りなく美しく感じられてきて、それに憧(あこが)れてしまうのである。

こうしたリズムやバランスを抽象化して記号化しているのが、連続する数値のつらなりであって、これを目に見えるカタチで、イメージや音色のリズムとして表現したのが、カタチのバランスなのである。芸術でいうところの、音楽や彫刻、絵画がそうである。舞踏もまたそうである。人間の中にある永遠のリズムとバランスを、現実の歌と踊りで表現しているのである。

そして、自分の中にある精神の無限の世界を、そこに見ているのである。何かの自律した必然性、祈りのようなもの、永遠の真理のようなものを、そこに見ているのである。肉体の外面性を透過して、そこに印象される精神の無限の可能性を見ているのである。もの言わぬ精神の、律動する鼓動のリズムを見ているのである。


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