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太陽の光は昼の明るさであり、四季の寒暖の源(みなもと)になっている。太陽はまた、人間の活動の源でもあり、その活動の仕方や、意識や、感覚にとって非常に重要な要素であり続けてきたのである。それは人間が生きて行く上で、どうしても必要な空気や地面と同じようなものである。 それなくして農耕は起こり得なかったし、昼と夜の区別もなく、人間が生きてゆく上での肉体の生理作用のリズムや情緒といったものも、かなり違ったものになっていただろうからである。あるいは、そうしたリズムや生理作用自体が成り立たないのかも知れない。 そうした意味で太陽の光は生命の源であるだけでなく、人間が生きて活動している現実の世界なのである。人間の妄想が作り出した観念や論理の世界、あるいは無意識の潜在意識の世界ではなくて、人間がいま生きている、現実の世界なのである。 だから光は影を伴うし、昼と夜、目覚めと眠り、生と死を伴っている。そしてまた、滅びと復活を伴っている。こうしたことが、私たちが現実に生きている世界なのである。 |