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「群れ」 |
2、仲間。
群れであるためには、それ以前に、 群れでない者がいなければならない。 これが前提である。だからなにがなんでも、 仲間でない者を、見つけ出さなければならない。 あぶり出し、仕立てあげなければならない。 だれでもよい。ただし、少数派でなければならない。 相手が多数派だと、 反対に自分がやられる恐れがある。それに、 そんなヤバイことに、だれもついてこないのである。 戦いは常に自分よりも弱い相手に対してでなければならない。 自分よりも強い相手には決して逆らってはならない。 これが鉄則である。百戦百勝の極意である。 だから、いたぶる相手、自分たちの仲間でないものは、 あくまで、群れの中の弱者でなければならない。 と同時に、それがすぐにバレるようではダメで、 なんらかの、もっともらしい理由が必要である。 それも、逃げることも、避けることもできない、どうにもならない、 いわば、「生まれつき」のものでなければならないのである。 |