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6、ルール。


それは、当事者とは別の外の要因としての、女と男のそれぞれが置かれている、社会的な立場と条件とから影響されたものでもあって、遺伝や身体的特徴といったものだけに左右されるものではない、ということも確かである。

生まれつきの身体的特徴だけでなく、その後の、時代的・社会的条件にも大いに影響されるのである。時代と社会的環境といったものが、女と男の間で求められるものが違ってくるということなのである。

そして、このような社会の事情にそれぞれが応えなければならないのである。そしてこれがバランスであり、秩序であり、序列なのである。あるいは同じことであるが、これをもっと明け透けにいうと「差別」なのである。

そして、これをたしかなものとして示し、固定し、普遍の心理として常識化したのが宗教であり、政治体制であり、文化や習慣なのである。ルールとマナーといったものがそれである。言い換えると人間は、このような現実世界から抜け出して生きて行けないように出来ているのである。そしてこれを「時代」と言い、そしてまた、これが現実なのである。

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