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その社会が信じていること、そしてその基になっている最も基本的なところを否定しているのである。社会という「囲(かこ)い」を無視しているのである。だからまた、何を考えているのか分からず、何をするか分からず、そうした者が社会の中に居てもらっては困るのである。それは社会にとって許されない存在なのである。 それは、社会を否定し無視する存在なのである。それは、その社会に居てはならない存在なのである。だからどうしても、何としても排除しなければならないのである。このようなヨソ者を排除することこそが、その社会が存続するための必須の条件となっているのである。 だからそれは許してはならない存在なのである。そのように思えてくるし、また、そのように信じようとするのである。そのように信じなければならないのである。始まりの出発点としての「信じる」というのは、このことなのである。 |
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