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正直。


何かを求め願うといった衝動、あるいは、何かしらへ向かっての「指向性」や傾向といったもの。あるいはもともと自分の中にあったクセや習性とでもいったもの。そうした、自分を何かのひょうしにふっと目覚めさせ、あるいは行動へとかきたてるもの。突き動かすもの。

衝動や本能、あるいは条件反射とでもいったもの。連想や示唆、たとえや無言の合図とでもいったもの。印象が持つ無意識の暗示とでもいったもの。象徴、記号、符号やサインといったもの。あるいは、暗黙の了解、無言の合意といったものもそうである。

それは自分の中に住む、もう一人の自分なのであって、自分が他人にたいして正直であること、自分が自分であるということを意味している。そうせざるを得ず、そうするしかなく、それが自分というものなのである。

それは自分というのが、自分であろうとしているのである。自分が自分に対して正直あること、そしてまた、自分が自分であろうとしているのである。そうしたことが正しく自分自身の、自らの必然性であり、原理なのだということである。

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