index< 日誌 < al境界 < 18-379「のりうつり」p2- |
他人を見て、自分をかえり見るというのは、相手の心の中に自分と同じものを見ている。では、なぜ同じなのか? ある意味で、それは相手の立場でものごとを考えている。それを自分の中で、コピーないし模写している。あるいは相手本人よりも、相手のことをよく知っていることがある。たいていそうである。なぜか? 相手を外から見ているからである。 それはまた同時に、ある意味で精神が乗り移っている。自分と他人(相手)を取り違えている。それでも、自分が自分でなくならないのは、心の中のどこかで、潜在意識の奥底の方で自分で自分を規制しているからである。 あるいは、それを拒絶したり許容したりすることが出来るからである。自分で自分をコントロール出来ているからである。そしてこれが、他人と自分とを区別する「境界線」なのである。 |
index < 日誌 < al境界 < 18-379「のりうつり」p2-