index< 日誌 < p変異 <  18-386「続、変身」


 
3、別の者。

しかし、ホントにそうなのだろうか。
はたして、ホントに自分と他者とは別の者なのだろうか?
自分と他者は、ある意味で、ある状況の瞬間においては、瞬間的に同じもの、あるいは入れ替わったり、乗り移ったりしているのではないだろうか? そして実は、このような瞬間こそが、ホントの本来の意味での、自分自身の真実のすがたではないだろうか。

自分というのが、その内部から、自分自身の内的必然性によって、変わろうとしている。自分が変化して、何か別の者に移行しようとしている。自分というのが、その根源にまで戻って行って、変化し、切り替わり、転向し、なにか今までとは別のものになろうとしている。自己にめざめ、自分が発掘され、発見され、再び復活しようとしている。

自分が、いままでとは何か別の者になろうとしている。いままでの自分が自分では無くなり、現在の自分というのが否定されて、そして同時に、自分が自分とは何か別のものになろうとしている。あるいは、そうするしかないような状況に置かれている。

履歴へ                    続く。


index < 日誌 < p変異 <  18-386「続、変身」