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先の大戦では、自分の都合だけで戦争を始めておいて、あれだけ多くの他人の国を荒らし回って、迷惑をかけまくっておきながら、海を渡って日本へ帰ってくると、だれにもとがめられない。とがめる人もいない。だれもがみんながそうだから。だんまりと知らぬ顔を通すことができるのである。だれも追いかけて来ないし、仕返しと報復にくることもない。したくても出来ないのである。海がそれを切断し、さえぎってくれるのである。 これが、ユーラシア大陸のなかの小国であれば、そんな境界線は、どこにも存在しない。仕返しと報復はやりたい放題だし、どんなことでもする。それを抑制するものは何もない。それどころか残酷であるほど、それは見せしめにもなるし、もっとも効果的な統治の力にもなるのである。だからなんでもする。島国日本では想像できない世界なのである。 |
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