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外面。



女の外面。導き、誘い、いざなうもの。

女のすがたや形、そして動きや仕草といったもの。なんと魅力的なのだろう。男は自分にないものを女の中に見ていて、そうやって精神がやすらぎと落ち着きを取り戻すのではないだろうか。バランスといったものである。ちょうど肉体が重力に応じて自分をバランスさせるように。男と女が、そうやってバランスして社会全体がバランスしている。

動くポーズ、止まったポーズ、そして落ち着いた時のポーズ、バランスした時のポーズ。それらは一つは肉体の構造に従っている。背が小さく骨格が華奢(きゃしゃ)で骨が小さく細い。
男のような筋肉質ではなくて、表面を脂肪がおおう。

そうしたことが肉体表面の輪郭と曲面を特徴づけている。つまり直線でなくて「曲線」である。鋭角でなくて「鈍角」である。そして肉体表面で湾曲し変化するカゲの濃淡がおだやかで、美しく優しい。どこまでも優しく包み込み開いている。導き、いざない、そして溶け合っている。

そうしたことが何か柔らかく親しみやすい感じをいだかせるのである。肉体表面の脂質の質感もそうである。反射するが、柔らかく肉体表面を薄くぼかして、そして優しく広げて散らしている。

あくまでも優しく限りない永遠の世界へと導き誘っている。肌のキメもこまかい。動きもどこか華奢でかわいく、いまにも壊れそうに見えてくる。思わず支えて守ってあげたくなっしまう。また、触れる感じというのがまとわりつくような、すっぽりとおさまるというか、柔らかくすみずみまで包んでくれる。そんな限りない永遠の世界に迷い込んでしまいそうな、そうした触れる肌の感触である。


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