index < 日誌 <原理、<18-68「基本的な原理」 |
言葉(ことば)は理屈であって、それは実際の現実とは別のものである。にもかかわらず、本当の現実を見ていると、そう思えてくるのである。そう思わせてもくれる。そして実は、そう思い込むことに本当の目的がある。現実はどうでもよいことなのである。「思い込む」ということが何よりも大事なのである。 人間は、そうした空想と迷信の世界を生きている。目的は、みんなと群れて序列化することにある。そうである限り安心なのだ。そして実はそれこそが目的なのである。社会システムといったものが序列の固定化と無意識のカースト化に従い成り立っている。 何もわかっていない、にもかかわらず、わかっていると思わせてくれる。わかっているかどうかは、どうでもよいことであって、そんなことは誰も気にもしない。大事なことは、わかっているというレッテルだけなのであって、必要なのは、そうした外面だけなのである。内面はむしろ無い方がよいのである。 だから、こうした人間からすると本当によく知っている人間、内面を持つ人間、自分の考えを持つ人間というのはジャマであり災いのタネなのである。ひとことで言って敵対的関係なのである。自分の存在を破壊する存在なのである。あってはならない、社会の秩序を破壊する存在なのである。だから、これは言ってはならないことなのであるが、つまり、差別と排除こそが日本のもっとも基本的な原理なのである。 |
index < 日誌 <ah 女、<18-67「きれいな目」