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1、純真。



まるで、表面を撫(な)でているだけのカタチだけの感覚的な存在。内部に何も持たないし、隠さないし、隠す必要もない、そもそも内部に何もない。いくらのぞき込んでもその中からは何も見えてこない。そもそも、心の内面というのが非常に希薄で有るのか無いのかわからないのである。これでは、まるで幼児だ。20代のカラダを持つ5歳前後の幼児だ。

そうした内面といったもの。本来、自分のもとにあるはずの自己の精神・自意識といったものがあってはならないものとして、ただジャマなだけであり、みんなから嫌われるだけなのである。
そんなものは無いほうが誰からもわかりやすいし、周りから嫌がられたり、のけ者にされる心配もせずにすむのである。

そのほうがラクだし、気持ちが良いし、すんなりと集団の中に溶け込めるのである。だれもがみな、そうした分けへだてのない「仲間」なのだ。自分たちは仲間であり、仲間でない者など存在しないのである。


戻る。               続く。

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