index < 日誌 < 2018 < 8-「かすみ」と「ぼやける」。


 
4、揺れる。



YesでもNoでもなく、
そのような固定されたものではなくて、
YesとNoの間を常にさまよい、揺れ動いている。
それが、何かのシルエットとなって消えてゆくのである。
シルエットとはカタチであり境界線である。
それは、自己と他者を区別するためのケジメであり、
仕切り線である。だからそれは、
現実であって、観念の世界ではない。

それが観念の世界のように思えてくるのは、
輪郭線(境界線)で区切られた、その内部なのである。
コントラストが弱く、色が消えて、おぼろげでぼんやりした
薄暗い灰色が支配している。
輪郭線に囲まれた内部がよく見えないのである。
そして、その見えないところに、
必死になって自分自身を探しているのである。


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