index< 日誌 < am種 < 19-42「観念の世界17,可能性」p5- |
要は、遺伝によってもたらされる潜在的な可能性といっても、それは、本人が生きている現実の条件によって大いに制限され、また、その発現の仕方自体も大きく違って来るということなのでくぁる。 人間は生きて行かねばならず、そのためには、自分たちが生きている現実とそのシステムに従わなければならないのである。そうしてのみ、生きて行くことが出来るし、生きることが許されるのである。人間が生きている自然環境がそうであり、そしてまた、自分が生きている社会からも、そうして始めて同じ人間として認められ受け入れられる、ということなのである。 だからまた、自分自身が生きている現実の条件やそのシステムといったものを大いに参照しなければならず、見過ごしてはならないのである。人間は現実を生きているのであって、この現実を知らなければならない、ということなのである。この現実を離れて生きて行けない、ということなのである。 そうして始めて自分自身が見えてくるし、そしてまた、潜在的に自分自身が持っている可能性、有用性といったものも見えてくるし、また、それが発現され、現実化されるのだということなのである。 |