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1、うっとうしい存在。


世の中には、もともと現実に合わず、なじめない、そういう人間もいるのである。ちょうど、その現実に合う人間がいるのと同じように、合わない人間もいるのである。社会というシステムが、人間というのを集めて、くくり付け、まとめ上げるのと同じように、そのまとめ方が気にいらない人間もいるのである。

世の中には、いろんな人間がいて、そしてそれらが集まってまとまり、一つの全体を構成しているのである。従って、それと相性の悪い人間がいて当然で、また反対に、だからこそ、世の中というのが柔軟性を持ち、変化可能で、潜在的な可能性に富むものとなっている。

このような相性の悪い人間というのは、社会が混乱し変化を求められたときの――もちろんそうした場面があればであるが――貴重な人材となり得る者なのである。たしかに厄介でわずらわしい存在ではあるが・・・。しかしまた、そのようにして世の中というのが進化してきたのではないだろうか。

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