index< 日誌 < s設定 < 20-17「座標」p1- |
それぞれが、他のそれぞれにとってなくてはならない、どうしても必要なものであり、そのようにしてすべてのものが統(す)べられ、整えられ、秩序づけられ、つながり合い、関連付けられていって、そうやって、それぞれのすべてのものが一つの全体を構成している。 これを、それぞれの個々としてではなく、それらが内的につながり依存し合う一つの全体として見た場合、このような全体に一つの固有な必然性、あるいは原理といったものが感じられてくるのである。 それは、この背景、または自然条件、あるいは環境のシステムであり、他の世界と区別される現実であり、制約であり、条件なのである。周りの世界と区別される境界線を持つ、そうした囲いの中での必然性であり、自律性であり、そしてまた、これが指向するところなのである。歴史的・時間的な「方向性」なのである。 それは例えると、その世界特有の座標系、ないし「システム」なのであって、そうした世界の中での、基準としての原点と方位・方向を規定しているのである。他の言い方をすると、それぞれにとっての立場というものと、その機能と役割を定めているのである。それぞれにとっての、存在の根拠というのを与えているのである。 |