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2、方向。


たとえば彼らが身にまとう衣服の目的や、武器や食料の調理の仕方などは、もちろん地域や民族によって様々であるが、それでもやはり、それが必要とされ、そしてそれが目指す方向といったものは、やはり同一であったと言わざるを得ないのである。

それはやはり、種の保存と継続から見ても、全体としての生態系自体のバランスから言っても、やはり、そうならざるを得ないものなのである。どのようなカタチ、どのような方法を辿(たど)るにしても、それが行き着く先は、およそ似たようなものにならざるを得ない、ということなのである。

それは人間としての身体的特徴、そしてその生態系内での位置からして当然のことなのである。そのようにしかなれないということなのである。つまり、このような、あらかじめ持って生まれた遺伝的方向性、ないし傾向といったものがあって当然なのである。

それが条件なのであり、物的前提になっている以上、それは当然なである。そして、そこからもたらされる方向といったものが、限定されてしまうということである。

戻る。                    続く。

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