index< 日誌 < s設定< 20-02「傾向2」p7- |
たとえば彼らが身にまとう衣服の目的や、武器や食料の調理の仕方などは、もちろん地域や民族によって様々であるが、それでもやはり、それが必要とされ、そしてそれが目指す方向といったものは、やはり同一であったと言わざるを得ないのである。 それはやはり、種の保存と継続から見ても、全体としての生態系自体のバランスから言っても、やはり、そうならざるを得ないものなのである。どのようなカタチ、どのような方法を辿(たど)るにしても、それが行き着く先は、およそ似たようなものにならざるを得ない、ということなのである。 それは人間としての身体的特徴、そしてその生態系内での位置からして当然のことなのである。そのようにしかなれないということなのである。つまり、このような、あらかじめ持って生まれた遺伝的方向性、ないし傾向といったものがあって当然なのである。 それが条件なのであり、物的前提になっている以上、それは当然なである。そして、そこからもたらされる方向といったものが、限定されてしまうということである。 |