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そうした意味で人間は、自分を他人のように見ている。つまり、これが自分で自分を見ているという意味なのである。自分のなかで自分が分裂していて、そうやって嫌が上にも自分が意識され、そしてそれが自分に迫ってきて、そして追い立てるのである。 自分が意識され、そして自覚され、そして嫌が上にもその理由と意味を探し求めているのである。求めずに居られないのである。そうした自分の中の他人、自分にとっての自分というものを見ているのである。見てしまうのである。 自分と他人との間の精神の境界線、あるいは自分自身の内的世界といったものを探し求めて止まないのである。自分がだれで何であるのかということを、探し求めて止まないのである。他人とは違う自分自身というのを見ているのである。 自分にとっての自分、自分で自分を見ている自分。そうした内的で精神的な自分自身を意識せざるを得ないのである。そしてこれがプライバシーであり、人権なのである。そうして精神の自由を感じ取っているのである。 |
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