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4、概念。


そして実は、この人間同士をつなぐキズナ(絆)の意味や理由といったものが、時代によって大きく変わっているのである。これを、広くて永い時間的な経過の中で見ると、近代と、それ以前の世界に大きく分けて見ることが出来る。

すなわち、現在の私たちから見る、理性や合理性といった「常識」がそうなのである。合理性などと言っても、それもまた歴史的な観念であって、その時その時代が作り出した、その時代の正義に過ぎないのである。

特に、20世紀の国家・政府が全力で推し進めた国家主義や、戦後の合理主義・福祉国家という概念がそうである。しかし、その根拠となったのは、近代(15世紀頃~現在?)という時代の流れ中の、現れては消えて行く、そうした歴史的な概念に過ぎないのである。


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