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1、排除。


福祉国家論や、理性による歴史と人間精神の支配とでも言ったものは、要するに、近代という時代がそれを求めたということである。時代が、そう思うことを人間に求めのであり、それを強制したのである。そして時代という現実が、そうした型に人間を作ってきたということである。

そう思い、そう考え、そう行動することが、人間にとって最ものぞましい生き方だったからである。このようにして、これが常識となり、ルールとなり、そして正義となったのである。要するに、理性が人間を支配していて、この理性に従うことが、人間を確かな未来へ導くものと信じられたのである。

そしてそのために、自分たちは団結するとともに、そうでない者たちを蔑?さげす?み排除してきたのである。指導する者と、指導される者を作り出してきたのである。そしてまた、そうすることが全体としての人間世界を発展させてきたのである。


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