「強制力」１、同一性。

１、同一性。

外の環境も、自分の中の感覚も、実は同じもなのであって、要は、そのどちら側から世界を見ているのかという、ただその「見る位置の違い」に過ぎないである。それはただ、人間の観念の世界の中で、出来事の主体と客体を反転させたものに過ぎないのである。

というのは、その実体というのが、ただ一つだけなのであって、それが自己の同一性なのである。そして外の環境も、自己の内部の感覚も、その実、同じことを言っているのである。要するに、これがすなわち、自分自身だということである。

このような環境を離れたところに自分の感覚もなく、また、その逆もまたそうなのである。それは本来、同じものなのであって、そこから自己というのが映し出され、表現されてきたのである。

履歴へ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く。

index＜　日誌　＜　aa暗示＜　20-53見えない世界④　強制力。