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詰まるところ、夢の中の世界というのは、その物語の理由や筋道や脈絡といったものは、何ら関係が無いということである。あるいは、かかわりがないということである。そうした現実的な整合性といったものが、まったく見られないのである。夢にとって大事なことは、そうした物語りが持つ自分にとっての意味といったものなのである。 夢は、出来事の理由や証明や根拠といったものを持たないのである。そうした非現実の世界なのである。もっと正確に言うと、夢はそんな現実的な事にはかかわりがないということである。それは夢の預かり知らないことであり、その必要もなく、夢はそんなことにはいっさい接点のない、別の世界の出来事だということである。 それは、現実との接点のない世界であって、出来事の論理や理由や筋道とは一切かかわりのない世界であって、思いつきと気まぐれだけの世界であって、またそれだけで十分であり、そしてそれだけで成り立っていて、そしてまた、成り立ち得る、そうした世界でなのある。また、そうしてのみ、夢が夢であり得る、そうした世界なのである。 |
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