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人間が何かを見ている、このような両眼の視線の行き着く先は、この両眼の焦点距離の先であって、この見える現実世界の「注視点」が、それぞれの両眼の焦点が交差する空間上の点となる。 そしてこれを、それを見ている人間の側からすると、ちょうど眉(まゆ)と眉の間、「眉間」の位置となる。何かを見て行動している人間の心理も、生理も神経の作用も、また、顔表面の筋肉やそのシワの動きも、それへと向かい、それへと並べられ、そしてそれを中心にして拡がり、交差し、統べられている。 それは、人間が何かを見る、または見ているということが、何らかの目的や理由があってのことであり、また、ボンヤリした無意識のままであっても、やはり何かを見ている。無意識であっても、生きて活動しているということ自体が、何らかの条件や制約の中で生きているのであって、そうした見えず意識もされることもない、無意識の世界の情緒によって常に方向づけられているのである。 |
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