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それは、自分自身の精神の世界を見ている。一瞬の、瞬間的に途切れて切断された、自分自身の中の非日常と非現実の世界を見ているのである。それも、自分自身の精神の内部においてである。自分で自分の中をのぞき込んでいるのである。それはあってもならず、見てもならないものを見ている。 外(そと)の不意の刺激に対して驚いているのではない。それを通して垣間見える、自分中に住む、もう一人の他人に対して、恐れおののき驚いているのである。だからそれが何のことなのか分からず、知りようもなく、ただ際限なく驚いてしまうのである。 そして、そこから抜け出したときに、それが感情となって喜びや楽しみ、あるいは怒りや苦しさといった、現実世界との接点をもった感情となって現れてくるのである。 |
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