――イメージをカタチに(・Image)――
フランスの名門化粧品メーカー、 「シャネル」の創始者は、次のような名セリフを残しています。 「人は、シャネルを身に付けなければ、エレガントになれないとすれば、 これほど不幸なことはない。」 このセリフで気付くのは、 エレガント(=価値)は、商品そのものの中にあるのではなくて、 それを身に付ける人間の、精神性と感性にこそあるということだ。 世の人々の誰もが求めて止まない「美しさ」。 でも、美しさはどこにでも転がっている。 否、むしろ自分自身の身の回りにこそ、美しさがある。 ただ、それを感じる感性が、自分自身にないだけ。 そうであるならば、確かに「不幸」な事だ。 人は、灰に埋もれたダイヤモンドですよ。 誰もが、それを発掘しみがく間もなく灰のまま一生を終える。 人は誰も、美しく輝かんと欲する。 これが、その人にとっての、かけがえのない個性であり価値なのだから。 ただ、それに気付かないか、 それを表わす方法を知らないだけ。 そうした想い、埋もれてしまった感性。 そうした諦め、そして忘れられた記憶を発掘し、 それを現実のカタチとして表現する。 そうした、イマジネーションと創造の世界・・・。 物作りは芸術(またはペテン)なのです。
市 ・Image。
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