――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)concept(概念)業務日誌2001年7月12日送受信メールから   市 


 <「シャネル」について> 



フランスの名門化粧品メーカー、
「シャネル」の創始者は、次のような名セリフを残しています。
「人は、シャネルを身に付けなければ、エレガントになれないとすれば、
これほど不幸なことはない。」

このセリフで気付くのは、
エレガント(=価値)は、商品そのものの中にあるのではなくて、
それを身に付ける人間の、精神性と感性にこそあるということだ。

世の人々の誰もが求めて止まない「美しさ」。
でも、美しさはどこにでも転がっている。
否、むしろ自分自身の身の回りにこそ、美しさがある。
ただ、それを感じる感性が、自分自身にないだけ。
そうであるならば、確かに「不幸」な事だ。

人は、灰に埋もれたダイヤモンドですよ。
誰もが、それを発掘しみがく間もなく灰のまま一生を終える。
人は誰も、美しく輝かんと欲する。
これが、その人にとっての、かけがえのない個性であり価値なのだから。
ただ、それに気付かないか、
それを表わす方法を知らないだけ。

そうした想い、埋もれてしまった感性。
そうした諦め、そして忘れられた記憶を発掘し、
それを現実のカタチとして表現する。
そうした、イマジネーションと創造の世界・・・。
物作りは芸術(またはペテン)なのです。


   市 ・Image。