――イメージをカタチに(・Image)―― 2D風景データ、感覚。 データ作成の、技術的なことは問題にならない。 技術(または知識)は、すでに誰かが知ってるもので、 これを見習って努力すれば、たいてい習得できる。 わかっていることだから、見習うだけでよい。 なにも考える必要はない。 ただひたすらマネるだけで済む。 その意味で、ずっと簡単だ。 体力と時間だけで解決出来る。 厄介なのは、マネることが出来ない部分だ。 それを作った本人だけが持つ、感覚的なものだ。 個性といってもよい。 これはマネることができない。習得もできない。 自分に合った感覚を、自分の中で見つけるしかない。 これこそがもっとも厄介な仕事となる。 しかし、この「感覚」とは何なのだろう? 他人の感覚などコピーできるわけがない。 だから移植して育てることになる。 だがそのためには、 育つ土壌があらかじめ自分の中になければならない。 知識も体力も、ほとんど役に立たない。 他人と区別される、 自分であることの「理由」のようなものだ。 そのような何かが自分のどこかにあるのだろうか。 |