――イメージをカタチに(・Image)―― 続、2D風景データ。理由。 何十年ぶりだった。
市 ・Image。これほどしみじみと風景をながめるのは。 一瞬、自分が異国に迷込んだ錯覚に襲われた。 つかの間の休日を、公園で幼児と戯れる若い夫婦。 あるいは遠くにかすむ三田盆地の山々。 何百年も昔の人も同じ様に見たのだろうか。 春先の心地よい微風に、枝葉がそよぎ草花がなびく。 その表情は、 気候とか朝夕の時間帯でも刻々変化する。 この見慣れた風景の中で、僕は生きてきたのだ。 この事実が、 僕にとっての「理由」にならないだろうか。 |