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index(索引)concept(概念)業務日誌2009-0413-A  市



山の風景、B 「陰(かげ)」


太陽を背(順光)に風景を見ると、
山のレイアウトはハッキリしない。
むしろ色の鮮やかさが際立って、
陰の濃淡で示されるレイアウト(稜線)が見えない。
順光、つまり見る位置から光を受けているために、
陰というのが最も少なく見える。
ということは、太陽の位置によって、山の陰が変化する。
山の輪郭が刻々と変化する。
生きた表情のように。

夜の薄明かり中で、
すべてがぼんやりとした影にに過ぎなかった山が、
太陽の光を受けて、鮮やかによみ上がる。
強いコントラストとと共に、
影は初めは深い谷として。
それからくぼみとなって、さらに細い影の連なる稜線へと変る。
さらに、太陽の位置変化、つまり、正午を境にして、
この稜線と谷が反対側へと移動して行く。
山と空を区切る稜線は同じままでも、
山内部の稜線は大きく移り変わる。
太陽の移動に従って、
陰の濃淡が移動して行く。
それまで無かった谷や稜線が、新たに現れては消え、
そして移動してゆく。


〜山の風景、終。


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