――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)concept(概念)業務日誌2009-0608-d   市


ロマンス。 C 奇妙な現象

だから奇妙な現象が起こる。
会議では全会一致(反対意見が無いという事)が最善とされ、
それを「タテマエとホンネ」で有名無実化し、
会議の結果というのが、
それ以前の、「根回し」ですでに決められている、ということだ。

根回しというのは、コネと談合のことである。
そして、この談合というのが、日本の文化そのものなのである。
だからこの場合、
「全会一致」の決定というのは、
最も疑惑に満ちた合意を意味する事となる。
自分の意見を持たず主張せず、もたれ合っている。
ただ単に、群れて媚びて迎合しあっている。
つまり、だれもがみな、わが身の保身を優先した結果なのである。
そして、それが「最善」とされるのである。
そうやって、みんながうまくまとまるのである。

これに異議を唱える者は、
誰にも反対されない替わりに、誰からも相手にされない。
どこで何をやっても、誰からも相手にされない。
日本社会のルールを知らない、非常識な、
世間知らずの異邦人、外人(ソトノヒト)として扱われる。
あくまでも周囲との調和が優先され、
たとえ無言であっても、
身振りしぐさで周りに了解を求めなければならない。

「ロマンスe― 歴史。」へ続く。

index(索引)concept(概念)業務日誌 

  市 ・Image。