――イメージをカタチに(・Image)――
それは、 生まれ出た信仰の拠りどころと、 日々の暮らしの成り立ちの異なる人間同士の争いである。 民族としての、種の存在理由が異質なのである。 それは、文明のシステムの改廃に留まらず、 祖先から連綿と引継がれてきた文化と、 その拠り所の喪失を意味する。 ただ個人としての死にとどまらず、 人間にとって最も深刻な、 存在理由(アイデンティティ)を賭けた壮絶な戦いとなる。 だれも、祖先の霊が辱められるのを許したりしないのだ。 この争いに敗れるという事は、 たとえ肉体的生存を保持し得たとしても、 種としての、民族と個人の絶滅を意味することとなる。 たとえそうでなかったとしても、 そのように思えて来る。 だから恐ろしいことになる。 市 ・Image。 |