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index(索引)concept(概念)業務日誌さまよう妄想2009-0727-6 


<さまよう妄想>E、
国内戦争ーA。



日本は島なので、逃げ場に空間的限界がある。
それを超えるには、
海を渡って異国人になるしかない。
だから島国日本に敗者復活戦はない。
勝敗は比較的短期間に、
それも地域的に限定して行なわれる。

これがもしも、
ユーラシア大陸のどこかの小国であれば、そうはいかない。
隣国の、それも弱小国の内紛は、よい儲け話となる。
ポーランド、モンゴルなどがそうであった。
敗者は、隣国の大国の援助の下に巻き返しを図り、
相手もまた、同じ事をする。
そうやって戦乱は果てしなく繰返され、
国土は何度も荒廃しつくす事となる。

そうした外国依存の荒廃というのが、
島国日本では、見られない。
「海」という障壁のおかげだ。
また、日本列島のまとまった人口と国力が、
大国の安易な干渉をむずかしくしている。

また、地政学上、
大国間の利害関係の枠外で、
ずっと存立し続け得たのである。
少なくとも19世紀までは。
だが今日においては、
交通手段の爆発的発展によって、
日本は、
中国・ロシアとアメリカをつなぐ戦略的要衝となってしまった。


 続く  →



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