――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)<concept(概念)<日誌<2011-0625-1 < -a 市
@ 空気の<色>。
透きとおる水色。 透明だからではない。 非常に薄い、何かを透かして見るから、 透きとおるように見えるのである。 冬の空は、少し灰色がかった水色。 つまり、青色が薄くなって、 鮮やかさといったものが後退して、 仄(ほの)かに薄ボンヤリした灰色がかった色。 夏の「祭り」のような、騒がしさも明るさもない。 静かに沈んで内向したような色だ。 空気も、非常に僅(わず)かだが水色が混じっている。 それが、風景を漂いながら包んでいる、 これは、近くの景色と、 遠くの景色を比べて見るとすぐにわかる。 この風景から水色を抜いて、 赤・黄・オレンジなどの暖色を加えると、 夏の風景となる。 実際、これは風景写真の色補正として使われている。 言いたかったのは、 空気には「色」があって、 その中で、私たちは生きている。 そしてこの空気が、私達を支配している。 空気が、私達の間にあって、 私達をへだて、そしてさえぎる。 戻る。 続く。 |