閉じてこもった、打ち消すような色。
というと、それは冬の色であって、
「寒色」とは、直接結びつかない。
鮮やかな寒色は、
むしろ冷静で冷徹、理知的な感じである。
閉鎖的で内向的な色である。
閉鎖的といっても、
ただ無差別に避けているのではない。
そもそも、避けているのではない。
内省とか理性の扉を通して世界を見ているのである。
そして、相手に対してもそれを要求するのである。
この扉を通さない者は相手にしないだけなのである。
無視するとか、避けているという訳ではないのである。
まさに、このような態度が、
冷たい、引きこもったような印象を与えているのである。
意識は、
外に向って開放的になる事を必要としない。
もともとそれとは、無縁なのである。
寒色系

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