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index(索引)concept(概念)日誌2011-1007-1-1  市



四季のデッサン、 @-1 <空気の色。>




純色に白を加えると、
薄いぼやけた鮮やかさとなる(明清色)。
周りに溶け込むような、鮮やかさである。
これが、春の色である。
背景が白いキリ(春かすみ)となって、
薄く広がって、包み込んでいる。

この白色が灰色に変ると、
陰にこもったような、落ち着いた色となる、
それは冬の色だ。
景色全体にほんの少し、青と灰色が混じっている。

それが、薄いクリーム色であれば、
晩夏の夕方、あるいは秋の昼下がりである。
クリーム色が、空気の色になって、
薄ぼんやりと、風景全体を覆っている。
疲れて、少しやつれたような、
そんな、落ち着いた優しい色である。

しかし、同じ夏でも、日中はぼやけない。
夏の風景は、いつでも厚かましいくらいに、
鮮やかで鮮烈ですらある。


                続く。





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