――イメージをカタチに(・Image)――
index(索引)concept(概念)ルネサンスへ2014-0107   市



冬のマブしさ



冬のマブしさは、太陽が水平方向にあるのと、
解けた氷水が光に反射して、何もしなくても、
太陽光が目に入って来て、マブしくなる。
だから、冬のほうがマブしく感じられる。
そしてまた、外気が冷たく乾燥していて、
周りのすべてが、僕を拒絶している。

それでも、太陽の光だけが、
夏のようなマブしい暖かさで、僕を受け入れている。
この太陽の暖かさというのが、
そこだけが何か特別の、周りの世界にない、
僕だけの世界のように思えてくるのである。
こういうのを、「陽だまり」とか、
「ひなたぼっこ」というのだろう。

まるで、異界への出入口のように思えてくる。
非現実の世界というか、あっちの世界というか、
何か違和感みたいなものを感じてしまう。
どうにも抵抗出来ない、不可抗力みたいなものを、
無意識に感じてしまうのである。
いつの間にか光の中で、僕は夢の続きを見ていて、
光の導くままに、誘われて、引き込まれてゆく。
そうやって、異次元の観念の世界をさ迷っている


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