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index(索引)concept(概念)ルネサンスへ2013-1228-3   市



消えた私 3、自己保存



たしかに、
自己保存の本能といったものがあるが、
しかし、自らの意志といったものがないのである。
高度な知識と経験でもって、
現実に対処しているのであるが、
それが、自分のものではないのである。
他人から与えられ、強制されたものを、
自分のものと思い込んで、錯覚しているのである。

つまり、それらすべての前提となっている、
自己の経験や記憶、そして知識、
さらに感情や情緒といったものまでが、
まるで、他人によって支配されていて、
自分のものになっていないのである。
にもかかわらず、自分のものと思い込んでいる。
ここが、大事なのである。つまり、
そう思い込むこと自体が重要なのである。
それが最も大事な、出世のコツなのである。
そのための、学校であり、企業であり、
マスコミなのである。
これは、日本社会のオキテなのである。

そのようにして、迷信が脳みそに刷り込まれ、
しつけられ、鍛えられ、型にはめられる。
そうやって、しきたりや習慣となって、
そしてまた、それが社会の常識や掟(オキテ)となる。
あるいはまた、それが文化とか伝統などと
言われたりする。そうした、
迷信と虚構の世界を私たちは生きている。
すべては、誤解なのである。
すべては、自分自身というのを見失って、
自分の魂(タマシイ)を他人に譲り渡した結果なのである。
「奴隷根性」とは、このことなのである。

 
 戻る。                続く。



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