ルネサンスへ<2015-0102 共有意識。(  市)



② シツケ。

それは、シツケとかシキタリ、礼儀作法、
それに、ケジメとか習慣などとも言われている。
ほかのいいか方をすると、日本ではそれを、
あ・うんの呼吸とか、以心伝心とか、
空気を読むなどともいわれている。
つまり、理屈とか約束以前の、
自然のままの感覚とでもいうべきものなのである。
こうしたことが、無言の圧力とか、
その場の、言い知れぬ「空気」の強制力となっている。

シツケとか「空気を読む」とは、このことを指している。
こうした「空気」を読めない人間は、
日本社会では、だれにも相手にされない。
要するに、不必要な人間、奇人・変人・異人、
そとの人、部外者、わざわいの種、
よそ者あつかいにされる。

こうした日本社会の不文律の、枠を定めたのが、
イマシメ、オキテ、ケジメといったものなのである。
そして、この枠の中での、
ヒエラルキー(階層)の秩序とマナーを定めたのが、
シツケと言われるものなのである。

     戻る。                お終い。


ルネサンスへ