(  市)ルネサンスへ<2015-0129 しろ色、



② 開いた現実の色。

透明な、鮮やかさだけの色。例えば、
ガスバーナーの点火口から順に広がる、青、赤、黄色。
虹の七色。ローソクの炎の黄色。
いずれも、なにか神秘的というか、
実生活から離れた感じのする色である。
なぜかといえば、これらの色はすべてが、
純粋な色であって、他の色を含まないのである。

そういう色は現実の世界では、あまりないのであって、
たいてい何か他の色と混じり合っている。
この混じっている他の色というのが、白色なのである。
もちろん、白色自体にも強弱があって、
強いと、何かのシルエットのように見えるし、
白が弱いとグレー(灰色)になり、
もっと弱くなると、半透明の色の鮮やかさだけとなる。

つまり、白とは、明るさのことであって、
それも、現実の世界の色である。
夜の色ではなく、昼の色である。
自分を閉じた、ひきこもりと眠りの世界ではなく、
目を開いたままの、現実の生きた色である。
そして鮮やかさとは、白とかグレーを含まない、
透明な色のことである。それが、
虹(ニジ)とか、ローソクの色なのである。
どこか神秘的で、現実離れした色なのである。

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