(  市)ルネサンスへ<2015-0320 かすむ、



5:願い。

そして、大衆がそれをのぞみ欲している。
だからそれは、提供され続けなければならない。
大衆自身が願ったことが、そのまま現実となる。
そうやって迷信が広がり、信仰となってゆく。
社会のキズナが上下関係とともに、人間の心の中に入ってくる。
そしてそれが、シキタリやオキテとなってゆく。

それは、大衆自身がのぞんだことなのである。
政府と新聞とテレビに導かれ、誘われて。
そそのかされた大衆の欲望や偏見、
感情といったものが正義と見なされ、
そうした偏見と主観が社会全体を支配し、
そうでない、正直な人々を追いつめ、さげすみ、排除してゆく。

個人的な心情や感情、感覚の感じ方自体が、
制裁と処罰の対象となり、排除されてゆく。
自分自身のなかにある感覚や感情が信じられなくなる。
世の中のすべてを無視して、
自分自身で確かめてゆかなければならない。

 戻る。             お終い。


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