( 市)ルネサンスへ<2015-0501-a
色の気まぐれ。
色は、アテにならない。同じものが様々な場面で, 異なる色として見えてくるからである。 色とは、もの自体というよりも、その見え方なのである。 だから、虹とか蜃気楼といった、 現実にないものが見えたりするのである。 何もないところに、たとえば映画のスクリーンのように 映し出しているのに過ぎないのである。 見えているのに、その実体がないのである。 反対に、透明なものや、光の偏光は、 現実に存在するものが見えたり、見えなかったりする。 これもまた、ものの見え方というもので、 ものの性質を反映して映し出している。 ものと、それを見る者との間に空気があって、 それが、光の性質に従って、 変化して見せているのである。 |