( 市)ルネサンスへ<2015-0612ーb
存在理由。
文明の原理は、現実の中で、 様々な姿、カタチとなって自己を貫いてくる。 人間の肉体の感覚、気分や情緒といったもの。 あるいは、行動パターン、自意識や考え方といったものも、 文明の様式に対応して、パターン化している。 さらにまた、意識されることのない、顔の表情や仕草、 立居振舞い、声や言葉の抑揚・・・等など。 気分的な雰囲気や、その場の空気といったもの。 あるいは、情緒といったもの・・・・・・。 このような意識されることのない、肉体の感覚、 生理作用といったものが、文明の根底にあって、 それが、風土と直接に結びついている。 気温や湿気、山や川、海といった自然条件。 そして、その地平の上で営まれる、 現実の暮らしの中から現れてくる、 肉体の、生理的・情緒的特質がそれである。 そうした制約、条件、可能性といったものが、民族を特徴づけ、 その民族特有の、内的な必然性を生み出している。 これが、その民族固有の原理、そして、 存在理由ともなっているのである。 |