(  市)ルネサンスへ<2015-1225-a



条件反射の世界。


条件反射とは、「パブロフの犬」のことである。
エサを見るだけで舌から自動的に唾が出て来る、というヤツだ。

なかよしクラブ。自分の考えがない。形式的に続いているに過ぎず、
ものごとの表面をなでるだけの、なりすましとコピーの生き方。
当たらず触(サワ)らず、コケが生えたような日常の日々。

体裁だけで中身がなく、カラッポで、現実が夢のように希薄で、
目的と理由が失われている。感覚から意味が消えている。
しかし、見える、触れる、動かせる、ということで、
それは非常にわかりやすいし、納得もしやすい。
まさしく、これが条件反射の状態である。

そしてまた、こうした手軽さが人々を引きつけ、納得させ、
理解もしやすくさせている。それが政府とマスコミの役割とも
なっている。つまり、結局、何も創造せず、生まれず、見つからず、
何一つ変わることのない世界である。

自分が変わらないから楽(ラク)だし、何も考えずに済むし、
争いも起こらない。まことにシアワセな、同じことが永遠に
繰り返されるだけの、非人間的な世界である。
もちろん、いまの日本がそうである。

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