(  市)ルネサンスへ< 2016-0122-c



絆(キズナ)。


キズナとは、助け合いのことではない。そうだとすると、
たいていの人々は、助けてもらうことばかり考えるからで、
社会が破壊される。キズナとは、むしろそれとは反対の意味であって、
世の中には、本当の弱者というのがいるので、それをいつも念頭に
おいて、いつでも、どこでも、それを気にかけて行動するということだ。
要するに、これがマナーでありエチケットというものなのだ。

普段から周りを見下していると、それに気づくことがない。
むしろ、自分が見下されて、はじめてそれと気づく感覚なのである。
それがわからないし、気づかないということは、いまだキズナの外に
いる人間なのである。
だから、そうした人間にとってのキズナとは、中身がカラッポで、
外面(ソトヅラ)と世間体(セケンテイ)が重視される。むしろ、
それだけである。つまり、権威指向なのであって、周りを見下す。
そして、そうであるほど、自分自身がむなしくなって、より一層、
周りを見下す。自分を確める方法というのが、
それ以外にないのである。

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