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ではいったい何がそうしたことの理由となっているのだろうか。何がいったいその根源にあって、その土台になっているのだろうか?そして実はこれこそが自己の内的同一性なのである。 歴史と文化に躾(しつけ)られ、そして自然条件が一致したところに、自己というのがあらわに現れてくるのである。そしてこのことを自己の内的同一性と言っているのである。 人間は、自分が何者であるのか知りたいし、知らなければならないし、知らずに居られない。そしてこれを自分たちの歴史や文化、またそのシツケといいったもの、自分たちの習俗や習慣、文化に求めようとする。 なぜなら、そうしたことが、自分たちの成り立ちの根源にあるからである。それを土台にして、そこから自分というのが作り出されてきたのである。 |
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