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1、おののき。


突然の不意の出来事に恐れおののき、目をみはり、大きくクチを開き、一気に息を吐きだし、そして自分でも気づかないまま「あっ」と叫んでいる。それは、いますぐに何かをしなければならない状態なのである。そうした肉体の体勢なのである。

だから、この瞬間は開いているのである。内からそとへ出ようとしているのである。暗さから明るさへ、壁からその向こう側へ、下から上へ、霧の中から晴れたところへ、狭さから広がりを求めて、そしてそれを感じているのである。気分的にも、情緒的にも外に向いているのである。



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