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8、同一性。


そうだとすれば、それを感じるというのは、自分で自分の祖先の感覚を感じているのである。自分で、自分の肉体の営みというのを感じているし、そしてまた、それを思い知らされているのである。そうしたことが自分に迫ってきて、自分を追い詰め、自分に強制しているのである。

それは、太古の昔の祖先のタマシイの世界なのである。なぜなら、そうして受け継がれてきた身体の生理の特徴と自律性といったものが、今を生きる自分たちの存在の基礎をカタチ作っているからである。

馴(な)れや習性・習慣、ライフスタイル、それに自分たちの信仰や信じるものの背景となっているからである。自分たちの文化や歴史をカタチ作ってきた、その土台、生地、キャンバス、下地となっているからである。自分たちの無意識の世界をカタチ作っている、土台となっているからである。

そして、こうしたことがまた、その社会の文化と道徳や正義、信仰や政治体制の根源にあると共に、自己の内的同一性・自律性の根拠となっているのである。



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